拝啓 specialist
フィンランドログハウスの到着を待ち望んでいた去年の春。
あれからもう、1年!
三寒四温。今日は湿った雪。
4月、雪を退けながら始まった。
高揚と不安の着工に立ち会ってくれた宮崎兄弟の兄貴たち。親方。地元の先輩。
100年続く基礎を作ってくれて
本当にありがとうございます。
浅間のパワーを充電できました。ホントに凄かった。
淡々と、黙々と、穏やかに。
丁寧に慎重に、ひとつずつ。
テンポを変えずに進めること
背中で沢山の学びをくれた
ログビルダーで大工の井上さん
彼は、一人親方。
一緒にや(建)らせて頂いたのは今回が2回目だった。
毎日飲んだ青空珈琲は
一生の思い出だ。
[屋根屋]という職人業があるのを知ったのは
Mökkiを建てた時。折り紙を折るように
鋏と玄能で雨仕舞いを仕上げていく美しい仕事ぶり。
この過程がいい加減だと、家はあっという間に傷んでしまう事を知る。
丸慎さん、親方、これからもよろしくお願いします。
最終日、凍える土砂降りの雨。
スケジュールが押してしまって
沢山無理をしていただきました。
何人もの若手の職人さんをまとめながら
いつも穏やかに接してくださった
大前水道さん。親方。
私たちのライフライン。感謝しかない。
友人同志であり電気職人のおんくん。
綺麗な仕事っぷりと
頼りになるセンス。彼の腹心の仲間たち。
かっつかつのスケジュールで働いているのに
いつでも駆けつけてくれたこと。
テンパってしまった気持ちをなだめてくれたこと。
なかなか前に進めなかった時に背中を押してくれたこと。
尊敬する友だち。
いつもありがとう。
職人と言われる仕事は
時間をかけてその技術を染み込ませて行かないと
絶対身に付かない。その深部には、言葉は殆ど必要なく。
そこに心身鍛錬と知恵の道があることを痛感する。
私たちはその道の横から
対価と敬意を払ってお願いする。
生産性とか
効率とか
社会性とか
それを一旦横に置いておける時間が
そこに流れている。
人間の原始感覚に触れられそうな気がしてくる。
完成してから最低1ヶ月間
私たちは抜け殻のようになってしまった。
それくらい、濃密で衝撃的な体験だった。
振り返った時に感じたことを
ここに記します。
そしてもちろん
これから100年続く建物として
家族と愛していきます。
全てのspecialistに
心からの感謝と敬意を。
KAFE
U&A
Comments